2012年5月4日金曜日

学校英文法の不備な点

学校英文法の不備な点

こんにちは。英語の文法はみんなに嫌われがちですが、僕は文法が好きです。文法だけやっても英語は話せないとよく批判されますが、今回お伺いしたいのは、英語のスキルと文法の知識の相関関係ではなく、英語も学問として捉えた場合、学校で教わる文法が果たして合理的なのか、また論理的に不備なところはないのか、あるとすればどんな所か教えてください。







私も文法大好きです^^

学校で習う英文法はとても優れていると思います。ただ勿論不備はありますよ。

おおよその目安ですが英検準1級やtoeic850点くらいまでは学校の英文法をしっかりやっていれば

問題なく取れました。ただ英検1級やtoeic900以上を狙うには正直足りないと感じました。



特に助動詞です。助動詞は微妙な心の動きやニュアンスを表す重要な部分であるにもかかわらず

学校英語では、あまり触れられません。それを補うのにはどうしても洋書の英文法(CambridgeやOxford出版など)に

頼る必要があります。それが残念です。でも、今は大西泰斗先生の本など、簡単ではありますが

いい本も出ているので、併用することで足りない部分を補うことも可能ですよね。



あともう一つ気になるのはbe going toとwillを同じ意味で教えているところかな?そういう場合もありますが、違う場合もあるので、それについても触れるべきだと思います。それとwill be ~ingの形は学校英語ではほとんど出ませんよね。これってすごく大事なことなのに。。。もっと触れるべきだと思います。



一番気になるのは冠詞ですね。someを「いくつか」で訳す時点で終わってるなと正直思ってしまいます。冠詞の使い方や意味をわかればそんな不自然な訳になるはずがないのに、残念です。

冠詞も微妙なニュアンスを伝えることが出来る重要な部分ですが、学校英語では「数えられるか、そうでないか」で単純に色分けしてしまっているような気がします。もっと冠詞に神経質になるくらいでもいいと私は思います。



もっともっと不備はありますが、まあ、教えられる範囲はある程度限られてくるのも仕方の無いことだと思います。








そういうことに興味があるのでしたら、当然、今再放送中のNHK教育テレビ「新感覚☆わかる使える英文法」は見てらっしゃいますよね?まだなら、まずはそれを見てください。夜11:00からです(そろそろ)。







学校の文法に不備な点は色々あるかもしれませんが、そのうちの一つは文と「言語使用者」の関係の視点だと思います。例を挙げれば、



(1) 「真なることを言え」



言語使用者は「真なることを言え」という原則があります。この原則は、いろいろな形で英語の表現に見られる。たとえば、しばしば発言内容に I think を付け加えることがありますが、これは、話し手が(心の奥底で)「真なること」を意識しているためです。たとえば、



It's going to be a fine day, I think.(「天気のいい日になるか否か」は神のみぞ知る)/I think she's every bit as pretty as her sister.



あるいは、下の as far I know/I maybe mistaken, but .../I'm not sure if this is right, but ... などについても、同じことが言えます。



As far as I know, they are just friends. (「噂では、二人は付き合っていると言われているけど」)



I may be mistaken, but I saw them together at a coffee shop. (「たしか、あの人たち二人だった」)



I'm not sure if this is right, but I heard that Fred got a divorce from his wife.



(2) 「言語行為」



たとえば、



What time is it, because I may be late.



で、言語行為論は、なぜ前の文(What time is it)と後ろの文 (I may be late)が結び付くかを説明することができます。あるいは、それによって このような結び付きを自家薬籠中のものとすることが出来ます。



このように、学校文法に「使用者の視点」が採用されることが必要ではないかと思います。(ちなみに、この視点は「語用論」と言われているもの)。

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