2012年4月29日日曜日

英文法に堪能な方に質問です。 can't(cannot) help but do 「~せずにはいられない」...

英文法に堪能な方に質問です。

can't(cannot) help but do 「~せずにはいられない」という表現がありますが、この場合、helpが動詞で、butが副詞になると思うのですが、
では、doの品詞は何になるのでしょうか?動詞だとすると動詞がダブってしまいおかしいと思うのですが…

私の考えるところでは、この表現は、同意表現のcannot help doingと違い、主にアメリカでよく使われる口語表現だから文法を無視した表現になっているのだと思うのですが、この考え方で正しいのでしょうか?

また、cannot but doという表現もしますが、これはcannot help but doのhelpが省略された形だと考えて良いのでしょうか?だとすると本動詞のhelpが省略されることになるので腑に落ちないところがあるのですが…

以上の2点について正確な文法的説明ができる方いらっしゃいましたらお答えいただけるとありがたいです。







専門家ではありませんが、回答してみます。



歴史的に一番古く使われた表現は①『cannot but do』で、その後②『cannot help doing』が使われるようになったようです。

①での『but』は一般的に前置詞と見なされているようです。

意味は「~を除いて」で、『except』や『save』と同じような意味です。

助動詞の後に直接前置詞が続き、かつ前置詞の目的語が動詞の原形という表現は現代英語では文法違反であると思いますが、古い時代には用いられていたようです。

一方、②での『help』は「~することを避ける、~を防ぐ」という意味で用いられています。



つまり、①は「~しないことが出来ない」、②は「~することを避けることが出来ない」が直訳になります。



さて、『cannot help but do』ですが、これは上で示した①②の表現が混合して出来た、比較的新しい表現らしいです。

つまり、直訳すると「~しないことを避けることができない」という三重否定になってしまっているので、

本来ならば①や②と同じ意味で用いるのは不適当だと思います。

文法的に考えても、『help』が『but節』を目的語に取れるのか、前置詞『but』の目的語が動詞の原形と言うのは文法違反ではないのかなど、いくつか疑問が出てきます。



以上をまとめると、

「『but』は前置詞」

「『cannot help but do』は2つの表現が混同した、正確には文法的とはとはいえない(かもしれない)表現」

「『cannot but do』は『cannot help but do』の『help』が落ちたものではなく、『cannot help but do』よりも先にあった表現」

ということになります。








私も文法には疎いほうですで、歴史的な事実だけをお伝えしたいと思います。



意外に思われるかもしれませんが、歴史的には、I cannot but laughという形式の言い回しが一番古くからありました。この言い回しが書物に最初に使われたのは、16 世紀半ばで、OEDは、おそらく、ラテン語の non possum non の英語訳として生まれたのであろう(例: Non possum non amare ⇒ I cannot but love)と推定しています。 ただし、同じ 16 世紀半ばから使われはじめた表現に、I cannot choose but laugh という表現があり、I cannot but laugh は、この表現から choose を省略して生まれた可能性もあります。



一方、I cannot help laughing のような形式の表現は、比較的に新しいようです。この help は、避ける(prevent)という意味で、その意味での使用は17 世紀からはじまったようですが(The inconvenience may be helped : 1589年)、I cannot help laughing の形式の表現が書物に使われたのは、1711 年だそうです。



I cannot help but laugh という形式の表現を最初に使ったのは、英国の作家 Hall Caine で、彼は、1894 年に出版された書物に、She could not help but plague the lad という文章を書いています。大阪大学の岡田伸夫先生は、この I cannot help but laugh という形式の表現は、I cannot but laugh という表現と、I cannot help laughing という表現の混交で生まれたものである、と述べております。

http://www.biseisha.co.jp/lab/lab1/40.html







主にアメリカでよく使われる口語表現だから文法を無視した表現になっている。



・・というよりは、日本語でも言い廻しで正しい日本語として成り立っているものはたくさんありますから、

文法を無視しているというよりは、それで一つの連語と覚えた方が良いと思います。



★(but + )主語+cannnot help doing ~



という方が、一般的な気がしますが。



確か、Sting の歌でしたっけ??



But I can't help fallin' in love with you~♪ どうしても君を愛さずにはいられない、だと思いましたが。





S V O はネイティブの人に話しても、なんじゃそりゃ??と言われるので、

あまり形にこだわらない方が自然なネイティブな英語が話せると思います。



日本語も、流行や使い廻しはどんどん変わっていますし、

言葉にも時代があるなーと感じています。

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